2012.06.16(Sat)
自由自在に焦点位置を変えられる?LYTROカメラ
スマートフォンを含むほとんどのカメラには、AF(オートフォーカス)機能が付いています。AFを使えば、お手軽に被写体に焦点をあてられる反面、後から見てみると狙った被写体とは別のところに焦点があっていたりして、がっかりしたことがある人も多いことと思われます。
そんなちょっとしたがっかりを解決してくれそうなのが、light fieldカメラ「LYTRO」です。この小さな(柱状なので持ってみると意外にデカい)ボディに、入る光線の方向や強さまでを記録することができるレンズユニットが収められていて、撮影後でも任意の場所に焦点をあてた画像を出力することができるのです。
百聞は一見にしかず。この紫陽花をごらんください。手前と奥に紫陽花の花が見えます。最初は手前の花に焦点があっていますが、奥の花をクリックすると、あら不思議、奥の花の方に焦点があいます。LYTROカメラは、このような写真を1回のシャッターで撮影することができるのです。
比較画像も用意しました。手前と奥、それぞれのあじさいにフォーカスがあっているのがわかると思います。
かつてないほど画期的なLYTROカメラですが、欠点もあります。
まず、せっかく撮影した写真を参照するには、専用のアプリケーション(Macのみ)が必要です。
カメラ本体の液晶ディスプレイで参照することもできますが、解像度も表示品質も悪く、まともに見ることができません。特に表示品質は最悪で、明るい日中だとまともに見ることができません。光学ファインダーのないカメラだけに、液晶ディスプレイはもう少しマトモなものを用意していただきたかったです。
欠点を先にあげてしまいましたが、いいところもあります。
液晶ディスプレイの表示以外の使い勝手は比較的良好で、指でなぞるとズームする機構は不思議なフィードバックがあって気持ちいいですし、タッチパネルになっている液晶ディスプレイの感度もよく、小さい画面ながらスムースに操作がすることができます。
写真としての写りは、F2という明るいレンズを搭載しているものの、センサーサイズが小さいためか、一昔前の携帯カメラ程度です。
また、後から焦点位置を変えられるといっても限界があって、屋外などであまりにも手前と奥に距離がある場合はその効果がわかりづらいです。
線路の作例では、あまり効果がわかりません。
「LYTROらしい」絵を撮るには、意識的に手前と奥にオブジェクトを配置した構図を作る必要がありそうです。
ネコとソファ、それぞれをクリックするとフォーカスが変わります。
画期的だけれど使いこなしは相当難しいこのカメラ、引き続き面白い構図を探すべく、使っていきたいと思います。
【追記】
最初、LYTRO画像の表示にはFlashが必要で、iOSデバイスでは参照できないと表記していましたが、間違いでしたので該当の表記を削除しました。
Posted by ゆう at 01:36 [LYTRO]
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I'm so happy to read this. This is the type of manual that needs to be given and not the accidental misinformation that's at the other blogs. Appreciate your sharing this greatest doc.